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転生
中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2005-11-16
価格 ¥ 2,170 (27pt) / ユーズド ¥ 1,380 定価 [¥ 3,150]
おすすめ平均:
音楽という言葉
夜会ありき
幻想的な世界観で昇華させきっている、まさしく「転生」したアルバム。
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    「転生」の内容:

    1. 遺失物預り所
    2. 帰れない者たちへ
    3. 線路の外の風景
    4. メビウスの帯はねじれる
    5. フォーチューン・クッキー
    6. 闇夜のテーブル
    7. 我が祖国は風の彼方
    8. 命のリレー
    9. ミラージュ・ホテル
    10. サーモン・ダンス
    11. 無限・軌道

    カスタマーレビュー

    音楽という言葉 評価: stars-5.gif
    1つの物語の終わりはもう一つの物語の始まりへと続く、そんな表現以外に何も見あたらないのがこのアルバムのポリシーだと思う。黒か白か、表か裏か、そんな二元論に傾きがちな風潮の中にあって、中島みゆきの紡ぎ出す言葉はその可能性を万華鏡のように映し出してゆく。言葉は多面体であり、ダイヤモンドのような煌めきを放つ。かつて『乱心の時代』と呼ばれる時期に入るとき、彼女は“私は音楽に走ります”と宣言した。けれどもそれは単なるサウンド次元の問題ではなかった。彼女がデビュー当時から拘っていた“架け橋としての言葉”に息吹を与えるための方法。それが彼女をして“音楽に走る”と言わしめたのである。この作品がそれ以降の作品群に大きな影を落としていることは間違いのない事実であろう。中島みゆきは再び言葉の世界に立脚点を見出し、歩き始めた。一人の人生ではたどり着けないかもしれない終着駅を目指し、螺旋階段を登って。それは恰も故郷を目指すサーモンの姿に似ている。

    夜会ありき 評価: stars-5.gif
    「24時着0時発」の夜会の楽曲をアレンジしなおし歌いなおして作ったアルバムです。僕はこの夜会が好きなので購入しました。たしかにいいアルバムなのですが楽曲もアレンジもワンパターンですぐに飽きてしまったというのが正直なところです。特に「サーモンダンス」は夜会のDVDに入ってるバージョンのほうが断然いいです。わざとなのかもしれないけど音程を崩し気味で歌っているのもイヤです。ということでこのアルバムは夜会を見ていない人にはいいかもしれませんが夜会を見た人にとっては少し物足りないかもしれません。同じアレンジで歌詞を追加するという形をとってほしかったです(アレンジを変えるところに目的があるんでしょうけど)。

    幻想的な世界観で昇華させきっている、まさしく「転生」したアルバム。 評価: stars-5.gif
    アルバム全体を通して、幻想的な雰囲気に仕上がっています。
    「浮遊感」のある歌詞とメロディが多く、中島みゆきの過去のアルバムの中でも、明らかに異を放っていると思います。(もちろん、いい意味で)
    特筆は、「遺失物預り所」「サーモン・ダンス」
    「遺失物預り所」は、夢の中へいざなうかのようなメロディ。しかも、歌と言うよりは、言葉が浮遊しているかのような感覚で、何とも言いようのない心地よさがありました。
    「サーモン・ダンス」は、いかにも中島みゆきらしい、人生の応援歌です。簡潔明瞭な歌詞でありながら、哲学的とも取る事ができます。
    「生きて泳げ。涙は後ろに流せ。」というサビの歌詞が印象的でした。
    また、「サーモン・ダンス」からアルバムのラストまでの流れが、非常に良かったです。
    「幻想的な世界観で昇華させきっている」とでも言いましょうか、アルバムに溶け込んでいた自分がいました。

    夜会の感動を保持するにはよいかも 評価: stars-5.gif
    私は夜会に行った後に購入しました。こちらで多くの方が述べられているように、私自身、移籍前の中島みゆきの独自のSoundsが好きですので、100%受け入れられるものではありません。瀬尾さんのアレンジは確実に売れますが、彼女の持ち味を殺しかねないと思います。私は今でも、「予感」以前の彼女のアルバムが好きです。こういったファンは少なくないと思います。しかし、「EastAsia」にある「誕生」と「2艘の船」、あといくつかここ数年での名作もあります。そろそろレコード会社の言いなり(?)から、彼女の好きなものに戻ってもいいのではないかと思います。それだけのキャリアと力量のある歌い手・作詞家であると私は思っております。
    このアルバムは夜会の感動を維持するにはとてもいいと思います。とてもやさしく、暖かで、心に響きます。ただ、依然として昔はもっと良かったという重いはぬぐいがたいです。

    「遺失物案内係」は輪廻の象徴か。作品はその繰返しにおける人のソウル「サーモンダンス」を描く。 評価: stars-5.gif
    中島みゆきが見つめている表現地平の彼方は誰よりも遠く、同時にそこへのことば海を渡る小船は、儚くも力強い手ごたえがあることを感じる、象徴作品だ。

    序曲「遺失物預り所」という夢への改札で先ず温かさを知る。ことばとPOPSとの微分地点を探るみゆき音楽の力が感じられる歌だ。特別なことをいうわけでも、特別なことばを使っているわけでもないストーリーテーラー役の歌だが、作品へ集中させる求心力があり、行間や景色の儚さに、本当に凄いものを覚えた。

    4「メビウスの帯はねじれる」の不思議な曲調や音型による、半ば気持ちの悪い虚脱感も凄い。詞では、人の想像を超えたところに浮遊していそうな、宇宙的なシステムを詠う。その大らかに人を支配する律の美へのイメージを、音が例の音型で補完するよう。メビウスの表裏の無さとは、人の葛藤か或いは輪廻なのか。

    8「命のリレー」は「誕生」や「最後の女神」からの流れを感じる。リレーのゴールとは何か。一生だけで辿り着けない先へ、答えもわからぬまま生命がいのちを引き継いでゆく詞。確かなことは今自分が引き継いでいるDNAを持っているということだ。

    11「無限・軌道」。川は海へ注ぎ、雲へ帰りそしてまた地上に雨になって降り注ぐ。そして川は再び流れる。始めと終わりをつなぐ川は人生そのもの。ひょっとして、1ではそこで再び愛を抱いて生まれてくるために大切な何かを忘れてはいませんか、という遺失物案内係なのかもしれない。


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