| 独身時代、いろいろ考えさせられながら、何回も観た映画です。 私がとても好きなシーンは、津川雅彦と三田佳子演じる夫婦が、二人とも愛人との逢瀬から帰ってきて喧嘩別れした後のシーンです。津川雅彦が照れ隠しにケーキを買って帰ってくるのに、妻も同じように愛人との逢瀬からの帰りだったというのがわかって、道にケーキの箱を叩き付けて、津川雅彦がどこかに行ってしまうシーン。そして三田佳子もそのまま切ない気持ちのまま帰宅できず、うらぶれた酒場で時間を潰しているシーン。ここが「ああ、別れぬ理由なんだなあ」と感じました。このシーンは夫婦二人がお互いに傷つけあい傷ついている、とても切ないシーンです。この映画の見所だと思います。「まだ夫婦として愛し合ってるからお互い不倫してても、こんなに悩むのかなあ。お互い愛人を持っていても相手に浮気されると悔しいんだなあ。夫婦って微妙だな〜」と考え考え観てました。 性描写で有名な渡辺淳一氏の作品。実は私は渡辺氏の作品は余り好きではないのですが、この映画は何度も繰り返し観ました。理由は透明感のある画像でしょうか。これは監督の降旗康男氏の素敵さだと思います。津川正彦が愛人とデートする夕暮れの川面のシーン、三田佳子が愛人と一夜を過ごした翌朝早い朝靄のかかったシーンなど、透明感があって美しい映像がとても素敵です。 私の必見お勧めシーンは三田佳子と津川雅彦が結婚記念日にラブホテルに行くところ☆夫婦のベッドシーンなのですが、これも実に味のあるところです。三田佳子が浮気をしている夫に不満を持ちながらも、一度夫に愛されてしまうとそれに応えて燃え上がるシーンは、三田佳子の色気のある美しさに、思わずため息が出ます。三田佳子も津川雅彦もまだ若いせいか、とてもきれいなワンシーンです。お互いの愛人同士のベッドシーンより、この場面が私には「ずっとずっと」刺激的でしたよ。ま、こういうシーンはあまり話すのは野暮でしょうから、どうぞ貴方が観て確かめてくださいませ♪不倫を描いた映画ですけど、同時に夫婦の在り方を描いた、日本映画にしては洒落た映画だと思います。 |