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| 直球青春物 評価: |
| 西尾チルドレンだと思うと肩すかしを食らう危険大です。あまり先入観を持たずに読むのが吉。
このシリーズは近年希にみるストレートな内容だったと思います。表面的な要素は西尾・遠野作品などを彷彿とさせますが、作中において所謂中二病な要素はキャラクターの「未熟さ」を際立たせるための物でしかなく、実際に読んだ感覚にはかなりの違いがありました。 主人公とヒロインは迷いまくります。これでもかというくらい。さんざん彷徨ったあげく、作中に明確な答えは提示されません。しかしそれは問題ではないのです。彼らはまだ若造なのですから、すぐ答えを掴まなければならない訳ではない。この作品の中で魅力なのは、彼らの真っ直ぐさ。捻くれたり、わかったような言葉で誤魔化したりせず、直向きに問題に取り組もうとするが故に、衝動的に無茶苦茶なことをやってしまったり、思いっきり鬱ぎ込んだり、恥ずかしい台詞を大声で叫んでしまったりする。若いですよ、青春ですよ! 中二病をここまでストレートに描ききる筆者の技量、あと、度胸(笑)に好感が持てました。 一貫していい意味での青臭さが溢れていて、読後感は非常によい物になりました。内容や後書きから見る限り、筆者はこの青臭さを意図的に描いているようなので、次回作にも期待しています。 |
| Cuttingへの偏見について。 評価: |
| 文章がとても丁寧で巧いと思いました。
ただ、巻末に参考文献として挙げられている 「CUTTING―リストカットする少女たち」についてなのですが、 この本の中ではCuttingに対する社会からのヒステリックとも 云える過度の偏見に対して強く抗議しています。 その偏見によってCuttingに悩まされる人々が自分たちを 殊更に「特別な人間である」と思いこんでしまうからです。 しかし、残念ながらこのライトノベルは、 特殊な環境で特殊な人々が特殊な言動として Cuttingを行うというストーリーであり、 SFと関連付ける事によってその度合いを更に強めています。 参考文献を読んだ人間がこの様な物語を組み立てた事が不思議でなりません。 |
| 西尾チャイルド(彼も私も) 評価: |
| 個人的な根拠のない感想ですが、文体に西尾維新の影響が色濃く見られました。いやそれはいいんですけど、実力が追いついてない。全体的にお粗末過ぎます。もうちょっと話の中身とかフィクションなりのリアリティに気をくばっていただきたい。
ただ、西尾維新が好きでかつ小説家志望の人などは、読んでいてなんとなく自分と近しいものを感じたりしてしまうのではないでしょうか。そういう親近感と、これからの応募者に希望を与えたということで☆+1。 |
| 手首をカッティング 評価: |
| 『カッティング ‾Case of Mio‾ 』です。「第一回ノベルジャパン大賞」佳作受賞作。
前半は、リスカヒロインの変人美少女萌え描写に終始している感じで作品に入りこめなかったです。 でもあらすじに書いてある通り、途中でヒロインが通り魔事件で死んでしまいます。そこから面白くなりました。 リスカは手首を切るのになぜ死なないか。それは前半に書かれている通り、自傷行為だからなわけですが……後半、通り魔事件で死んだヒロインがなぜ死なないか……という部分でSF的な感じで、……なるほどだからリスカをしていたわけですか。 ネタバレになるので詳しく言えませんが。 ニーチェの哲学を引用して使っている場面もありますが。あって悪いわけではありませんが、中高生の読者にとっては読み流しになりそうです。 全体としてはどうしても読者を選ぶ内容といえます。特に女性は、受け付けない、という人もかなりいそうなので注意が必要です…… |
| 論理感を 評価: |
| 作者が伝えたい「出会い」をテーマに書かれた作品。
哲学書などをディフォルメして書かれている箇所もあり、内容も個人的には面白かったです。 結構評価がひどくてかえって読む気になったのですが・・・まあ、評価は人それぞれなんだと思いました。 |
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