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| 読む価値ありの歴史小説 評価: |
| 久しぶりに文学の香りたつ長編歴史小説にめぐりあえた。思わず、司馬遼太郎を思いだしてしまう程の雄大なスケールと充実した内容に圧倒された。単なる茶人の話かと思っていたら、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の武人の系譜と、千利休・古田織部そして遠州の美の系譜の織り成す壮大な歴史ドラマだった。 |
| 日本の文化史を茶の湯を軸に見事に小説化 評価: |
| 人殺しを美化する戦国武将の歴史小説が氾濫する中、日本の文化史を茶の湯を軸にして見事に小説化していると思います。平和や文化の大切さを深い洞察をもとに問いかけた画期的な歴史小説だと思いました。日本固有の文化を築き支えた無名の職人衆への温かい眼差しは、小堀遠州を通じた作者のものとも言えるでしょう。 |
| 茶人伝と言うより、戦国絵巻か 評価: |
| 紀伊国屋新宿南口店で小堀遠州についてかかれた超分厚い本
をみつけた。まだ全部読んでいないが、その精緻 な論考と、膨大な参考文献とに圧倒された。間違いなくこれは凄い本である。しかも 時代が信長・秀吉・家康の活躍していた時期とダブり、この部分だけでも楽しめる。 小説仕立てなので読みやすい。 茶人はなぜか権力と結びつき、しかも利休や織部など悲惨な最期を遂げる人が多いが、小堀遠州は 無事に生き延びて実に膨大な仕事をしたらしい。 この人は江戸時代前期のレオナルド ・ダ・ビンチといってもよいぐらい多方面に才能を開花させた人で、大名でありなが ら、茶人、建築家にして庭園技師、陶芸の巨匠でもある。京都二条城の見事な庭園は この人の手になるもので、とりわけ桜花爛漫たる季節はこの庭は美しさの極地とな る。そういう才能がどうして発揮できたのか、そもそも安土桃山時代から江戸時代と いう波乱万丈の激動期に、どうしてこんな人が誕生したのか、そのへんの秘密がこの 一冊に見事に凝縮されているのである。絶対お薦めの一冊。 |
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