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| 近年話題になっている「スモールワールドネットワーク」のコンセプトを理解し、適応するための一助となる作品。 評価: |
| 近年話題になっている「スモールワールドネットワーク」のコンセプトを理解し、適応するための一助となる作品。
「スモールワールドネットワーク」の基本的な考え方は、仮に6人の人間を辿っていけば、大統領から地球の裏側の住人まで、誰とでも知り合いになれるというもの。 また、本作では、コネクターとティッピングポイントという、「スモールワールドネットワーク」の理論を補完する上で不可欠な2つの要素についても説明されている。 経済、金融、あるいは研究職に関わっている方には、特にオススメしたい一冊。 一方で、各章ともに演繹的な方法で書かれているので、時間を節約したい場合は、導入・説明・例示などは読み飛ばしてもいいかもしれない。 【 Q U O T A T I O N S 】 社会のネットワーク構造は、ハイパーテキスト・リンクでつながったウェブページで構成されるワールド・ワイド・ウェブとほぼ同一(015) 相互作用をする要素―原子、分子から細胞、歩行者、株式市場のトレーダー、さらには国家まで―の集合体はいずれも一種の物質になる(021) 社会的世界を表現するのに必要なネットワークの種類は、規則性をもったものでもランダムなものでもなく、両者の中間的なもの(057) ↓以下のブログにて、その他レビュー、コラム、オリジナルのチャートなども公開しています http://pilosophy.blogspot.com/ |
| 理論物理で社会現象を説明する斬新な切り口 評価: |
| 理論物理の今後100年の研究の中心は創発的振る舞いであるという。創発的とは、複雑そうに見える内部には、重要なパターンがまったくひとりでに現れるという。その一つが、経済活動を説明するアダムスミスの「見えざる手」であり、もう一つが、上位2割が8割を決めるというパレートの法則だ。最新の物理学を使って社会現象を解くという筆者の手法が面しろい。
その根幹を成すのが世界は6人の人でつながるというSmall worldの考え方である。その中でも貴族的なネットワーク(多数とつながるハブをもつ)という考え方で食物連鎖からWWWの広がりの問題を考察している点は興味深い。生物の生態系は食物連鎖から成るが、ランダムに種が絶命しても生態系は安定している。ハブとなる種が滅ぶと生態系に多くの問題が起こるのだ。 Small worldの考えた方をすると複雑な問題を単純化して考えることができる。地球温暖化のような複雑な問題も将来的には説明できるようになるのだろう。文科系の人にもお奨めの優れた一冊だ。 |
| フラクタルに自己を投影してみたくなる 評価: |
| 「6人たどれば世界の全ての人とつながれる」とか、「軍事ネットワークは事故や攻撃に耐えるために分散させている」という話を聞いたことのある人は多いだろう。しかし、その背後には数学的に体系化しうる汎用的な理論基盤があるらしく、化学、生物学、脳科学といったミクロの世界から、生態学、社会学、経済学、地理学などのマクロな世界にまで適用が可能なのだという。
トンデモが好みそうな内容だが、少なくともこの本はトンデモではない。幅広い学説と書名どおりの事例がバランスよく、ぶ厚い記述で豊富に取り上げられており、啓蒙書として第一級だと思う。「量が質に転化する」という定性的な現象が定量的に分析できるということ自体、単純に面白いし、それがどうやら普遍的な性質らしいという知見は更に興味深い。また、そうした理論的な面白さの一方で、工学的な応用が容易である点にもすごみを感じる。もともとがインターネットという実用技術を契機として急速に発展した体系であることを考えれば、それも当然だろう。 その応用は、何も技術開発や政策立案に携わる者だけの専売特許ではない。それこそトンデモかもしれないが、河川をモチーフに描かれる、自己相似的なフラクタルの世界に自分自身を投影してみるのも一興だ。周囲を取り巻く社会や組織や人間関係の中での自己の位置づけ。その自己に内在する無数の知識と経験と志向。そして自己とその外部の接面で発現される、絶え間ない意識と思考と行為の流れ。これらの相互の関係が実態としてどうあるのか。理想としてどうあるべきなのか。そしてそうなるには何をどうすればいいのか。そんなことを考えるのに使えそうなツールがぎっしりと詰まった一冊である。 |
| ネットワーク科学初心者には 評価: |
| はじめてネットワーク科学についての本を読む。
今までも社会学、心理学、生物学関連のことで 似たような分析にはいきついていたので、 とてもとても興味深く読みました。 これを機会に関連本を読みすすめていきたいと思う。 著者がサイエンスライターであり、多くの学者さんの 分析をわかりやすく書かれているので、初心者にも 助かる1冊。これをヒントに思考をめぐらせていくのも 楽しい。ビジネスにも役立つ法則です。 |
| 複雑系のネットワークについて始めて読まれる人には良い 評価: |
| 「新ネットワーク思考」を読んでいればかなり内容の重複が気になる。
第13章で社会資本(ソーシャルキャピタル)と弱い絆の有効性について説かれているところが大変興味深いが、もう1章必要だと感じる内容だった。 |
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