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| 教える人の心構えと行動を模倣したい 評価: |
| 大正から昭和に年号が変わるころ
一人のドイツ人が東北大学の講師となった 彼は禅に興味を持ち、 その真髄を具体的に学ぶために弓道を学び始める 日本の芸道を極める道は、決して真っ直ぐな道ではない 彼は、論理的には説明しにくいその道を、 文字通り暗中模索しながら歩いていく ..様々な疑問を彼の師に投げかけながら 教える人の心構えと行動を模倣したい 弟子が苦しんでからブイを投げる(P49) 師匠は忍耐心を持っている(P74) 彼をひとりで進ませねばならない(P83) |
| 尋ねないで稽古しなさい。 評価: |
| 何かを学ぶとき「これが大事」「ここが重要」などというようなことがある。
人はどうしても先に聞きたがるときがある。 しかしその行動こそがいかに愚かな事であり、 結果何も学ぶことなど出来ないのではないだろうか。 先にそのことを聞いてから稽古を始めたとすれば、 あなたが決定的なものを獲たのはその「これが大事」ということのお陰であると 自分自身で本当に確信できるだろうか。 「あなたがまず第一にあなた自身の工夫でもって難波の苦汁をなめなければならない。 師範があなたに向かって投げ与えてくれる救命の浮環をつかむ準備が出来る前に。」 多くのことを別の目で見、別の尺度で測れるようになるための一歩を踏み出す 足がかりとなる著書ではないでしょうか。 |
| トレーディングの心理学 評価: |
| ジャック・シュワッガー著「新マーケットの魔術師」の428ページで匿名トレーダーがインタビューの中でこの本を推薦していました。本の中では「禅とアーチェリーの美学」と訳されていますが、洋書では「Zen and the Art of Archery」でその日本語訳が福村出版からでているこの「弓と禅」だと知り買って見ました。
以下、新マーケットの魔術師からの引用 「その本の基本的なコンセプトは、矢に矢自体を射らせること、それを学ばなくてはならないということです。そこに自我はありません。私が弓を射ったり私が矢を放つのではなく、むしろ弓は解放され、そして矢はいつも正しいのです。トレーディングも同じです。そこには自分という感覚はありません。起こるであろうことの認識だけがあります。コツは自分が起こって欲しいと思っていることと実際に起こることを区別することです。直感は、何が起こるか知っています。アーチェリーと同じように、トレーディングでも、努力、力み、緊張、葛藤があり、自然の流れを変えようとしているときなどは、必ず間違っています。シンクロしていないのです。つまり、マーケットと調和していないのです。完全なトレードは、努力を必要としません。」 |
| 日本人読むべし 評価: |
| 日本人、特に武道やその他の茶道華道などをたしなむ者は必読。これほど日本の伝統を理解して客観的に書いてくれた書があるだろうか。そして日本人である私たちのうち何パーセントがこれほどの境地にたどり着けるのだろうか。
日本文化が大好きな人、嫌いな人、みんな読んでみよう。 |
| 教えられるのでなく、自らが会得する心 評価: |
| 改版第一刷が1981年で初版は昭和31年との事。読んだものは改訂11刷
養老孟司さんがご自身の著作の中で紹介していたので読んでみました。 1884年生まれのドイツ人の筆者が1924−1929年までの6年間を東北大学(帝大)哲学および古典語の講師として奉職された時の記録である。 原著は「弓道における禅」である。 弓道という武術を習う事により精神的な生きると言う事の本質を見とどける事の出来た人の回想とでも言うのだろうか。 弓の師匠である阿波研造範師との修行、対話の中から会得する「道」への過程がまさにある種の教育なのかと感じた。教えるのでなく、ただひたすら模倣する、そしてある時、悟るのである。 自分自身の雑念を捨て、無になる事により、自然に的に当たる事を学ぶ。そして的を射ることが目的ではないのである。 池田晶子さんも禅にはなじめると書かれていたと思いますが、日本人でなくても(多くの日本人ですら会得できない)、考える事、修行する事により武術を完全に超越した弓道と言う「道」を究め、それは、人間の本質である心を現しているのだと感じた。 まだまだ読み込めていないけれども、非常に奥の深い書であることは間違いない。 |
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