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| 欲張りすぎの感あり 評価: |
| 読んでいて、宮部みゆきの「クロスファイア」や伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」あたりを思い出しました。でも、内容的にはこれらの著作の方が圧倒的にレベルが高く、内容もスリリング。この本もストーリー展開としてはかなり面白いと思うんですが、手に汗握る場面でいちいち「それどういう事?」となる感じです。作家の言葉が足りないのか、私の理解能力が足りないのか、不明ですが…。
終盤にかけて徐々に主人公の少女の置かれた立場が明かされていくはずなのに、何度読み返してもすっきりしませんでした。特に、ラストの地雷原のシーン。彼女と犬は一体どうなってしまったのか、あまりに描写が簡潔すぎて腑に落ちません。 この著者の本は、個人的に読後感があまり良くないので最近は避けていたのですが、こちらも同様でした。テーマは良い所を突いているし、序盤はなかなか面白かったのですが、残念です。 |
| 派手さはあるのだが… 評価: |
| 父である天才・伊勢崎博士から特殊な能力を与えられた少女・遥。秘密組織「ZOO」から逃亡し、追っ手たちとの激しい戦いを続けながら、遥の数奇な運命が始まる…。
うーん…なんだろうな…。戦闘シーンの描写であるとか、そういうところの描写力は流石ではある。しかし…。 全体的に、人物描写とかがかなり薄い気がする。やたらと物語の舞台がどんどん大きくなって、派手さばかりが表に出てしまっているというか…。結局、伊勢崎博士が何をしたかったのかは不明だし、何故逃げたのかも不明。アレキサンダーの活躍もあまり見られず。最後に出てくる人物にしても「ただの変な人」としか言えない状態だ…。 話の結末そのものは、凄く綺麗にまとまっている。ただ、それが逆に恩田陸作品らしくない、という感じもする。どっちかと言うと、さあこれから、というところで終了して、あとは読者の想像にお任せ、という形で不思議な余韻を残すのが恩田陸作品に多いパターンなだけに…。 他の恩田陸作品と比べるとちょっと劣るように感じる。 |
| 1つ1つのセンテンスは面白いのですが 評価: |
| 父の手で超能力を与えられた少女 遥(SF?)。属していた秘密組織「ZOO」から逃亡していた(ミステリー?)。そして、七年を経て、組織の追っ手により、再び戦いの中へ身を投じる(サスペンス)。特殊能力を持つ犬まで出てきて面白くならないはずが無いのに・・・ 広がりすぎで、深さも無い。 |
| 漫画的 評価: |
| 「超能力者」。もし自分がそうだったら・・・。幼い頃だれでも一度くらいはあこがれるのではないだろうか。作者もそうだったのかもしれない。幼い女の子が、自分の能力を駆使して敵に立ち向かう。はたしてどうなるのか?わくわくするような話なのだが、内容は漫画的で深みがない。アニメにすれば面白いという気がするが。どちらかと言えば子供向けという感じで、物足りなかった。 |
| 光の帝国の対極にあるものなのかも? 評価: |
| ゼナ・ヘンダーソンのピープル・シリーズのオマージュとして書かれた「光の帝国」では、 特殊な能力を持ちながら、普通の人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々を書いていたが、 本書ではその対極のように人為的に特殊な能力を持たせた人の発生、成長と開放をライトのベル風に書いている。 秘密組織ZOOとか、米軍の動向や、本書の主人公、遥を支援する組織などをただ存在していることに してしまう潔さがライトノベル風と思えるのかもしれないが。 アレキサンダーがオラフ・ステープルドンの「シリウス」思い起こさせるが、遥との関係を深く掘り下げてないのはちょっと残念。 |
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