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| 続巻が出たので、前巻を読んでみました 評価: |
| 「しゃばけ」の若旦那とは違って丈夫な麻之助は、行動的に動く点がかなり違います。
自力で動き回れるし、独自の情報網も持つしたたかさもあるので、妖怪の手を借りる必要もありません。 でも、何気にほんわか(のんびり?)しているところ、決断した時の気っぷの良さなどは、 共通のものなので、町内に起こる様々な出来事への対処を読みながら、「しゃばけ」と 違う点・同じ点を対比して楽しめました。 苦い恋も知ってるところは「しゃばけ」と明確に違います。 それだけに、最後自称婚約者と結婚する羽目に陥りそうなところで終わり、ちょっと嫌な気分になりました。 自分の都合で頼んで婚約してもらっていたはずの女性が断り切れず結婚しようとするのはずるいなと。 まぁそれもご縁と言われれば、それまでですが、私の脳内予想図として、麻之助が 己の決断として結婚という重大事を決めていない姿が、苦く映りました(駆け落ちされても複雑ですけど)。 その意味で☆一つ減点です。 |
| ほのぼのとしたなかに・・・ 評価: |
| 甘く切ない想いがただよう。優しくゆるやかな語り口で、読んでいて心が穏やかになる。
思わず笑ってしまう面白さもあり。とても魅力的な作品でした。読んでよかった。 |
| 「まんまこと」だけが大事なわけじゃない 評価: |
| ご町内の揉め事を調停するという、「名主」という制度が畠中ワールドのふうわりとした世界にはよく合います。
名主の跡継ぎ息子・麻太郎は、事件の「まんまこと(真実)」を探り出して、揉め事をおさめようとするわけですが、それは成敗のために行われるのではない。 皆がいちばん幸せになれるように、丸くおさまるように、という考えがいつも根底にあるようです。 実際の名主が、本当にこういう行動原理をもっていたのかどうかはわからないけど(小説はファンタジーですから)、江戸人の粋というのは、こういうものだったんじゃないか、と思わされたりもします。 現代人はとかく、白黒つけろとか、責任をとれとか言いがちですが、そういう風潮へのアンチでもあるのかな、とすら思えます。 |
| 拍子抜け 評価: |
| 「しゃばけ」から妖を抜いて面白みを千倍に薄めただけのように思いました。
心情描写が薄いせいか、登場人物が誰一人魅力的でなかったのが残念です。 ストーリーもそれを補うほどの力はなく、さくさく読めるのはいいのですが退屈でした。 好きな作家さんなので、星一つおまけでつけました。 |
| 淡い想いが、せつなさが…。人を大きくする。 評価: |
| 「まんまこと」は収録されている6つの作品が、それぞれドラマがあって短編として話がまとまっているので十分面白いですが、回を追うごとに主人公・麻之助の想い人が誰なのか、「何故」添い遂げられなかったのか、麻之助が、どうして今のような性格に変わってしまったのかが、見えてくる過程がとても切なく、胸に響きました。
江戸時代というのは、陽気で華やかで楽しい町人世界が広がっているような錯覚を持っていましたが、それぞれの身分や立場が、現代とは比べ物にならないほど、人間社会の上の足枷となっていたんですね。 特に、ラストシーンが好きでした。麻之助の心の内のこの表現! まるでお芝居を見ているような気分になりました。もう、作者の腕に感動していいやら、物語 の素晴らしさに感動していいのやら…。(どっちも一緒かぁ) 出来ることなら、いつかTVドラマではなく、舞台でこのお話の芝居をやってほしいです。 |
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