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| 死 評価: |
| 死という状態とその事態に関係する生存者をリアルに描いている。人間が避けては通れない「死」をイメージできる書です |
| 独特の重松節で「生」と「死」を描いた、落涙必至の感動作 評価: |
| 映画化もされた、重松清のベストセラー連作短編集。「別冊文藝春秋」の’04年3月号から’05年7月号の間に掲載された7つの短編を、順序を入れ替えたり、改稿し改題したりした作品集である。
後半の3作「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」がつながったひとつのストーリーとなっていて、前半の4作が、単発作品としても秀作ぞろいだが、微妙にそれらと関係している。 テーマは愛する人の「死」である。それはクラスメイトであったり、自分自身であったり、母であったりするが、メインの3作では最愛の妻である。そこには、主人公が夫として、父親として痛々しいまでに愛する妻を思いやる姿が独特の重松節で描かれている。 私は、特に「その日のあとで」のなかで、妻が意識のなくなる二、三日前に書いたという夫への手紙の一文にとても感動した。 本書は、突然訪れる「死の告知」「余命」そして「死」に対して、いたたまれずに戸惑い、嘆き、悲しみ、しかしどうしようもなくて静かに受け入れ、見送るしかない人々を見事なまでに表現しており、裏を返せば、日常のなかにあるあたりまえと思われる「生」と「幸せ」の意味をあらためて見つめさせてくれる、落涙必至の物語である。 |
| その日をむかえる時。 評価: |
| 重松さんの話には、いつもいつも泣かされる。
ほろっとこぼれる涙ではなく、涙が溢れて止まらない。 今回、一番胸にきたのはいまどきのだるい高校生「トシ君」とどんぐりみたいな体型の「母ちゃん」の話。 私自身、母一人、子一人であるが、子どもが成人するまでは絶対に死にたくないと思う。 けれど、死は人を選ばない。 いつ誰にでも、それはおきる。 突然のこともあるが、たいていの場合人は時間をかけてゆっくり死んでいく。 自分の大切な誰かをゆっくりと失う時、自分自身がこの世から近い将来消えるのだと知った時、「その日」を人はどう迎えるのか。 大切な人が沢山いるほど死はつらいだろうと思う。 けれど、やはり大切な人がたくさんいる中でその日をむかえたいと思った。 |
| 死をどのように受け入れるか 評価: |
| 死に対して考えさせられた話だった。7つの物語もすべてつながっていて、最初に出てきた登場人物たちもすべて最後の「その日のまえに」という物語以降登場しており、見事な構成だと思った。特に感動したのが、一番最後の和美の話だった。新婚の頃生活していた街を夫婦で訪れ、その頃の想い出を語り合う場面は印象的で、本当に楽しそうに話す和美がとても魅力的に感じられた。 |
| 動じない強さ 評価: |
| 短編すべてに横たわる“日常の中の死”。
突然の訪れであるからこそ、一瞬一瞬があまりにも大切に見える。 非日常の出来事であるからこそ、冷徹な現実を直視できてしまう。 あまり経験したく無いような展開が繰り広げられる世界に何度も涙をこぼしそうになりました。 世の中には色んな怖いものがありますが、一番怖いのは今立っている足元が一気に崩れるようなそういう出来事なんだなと思います。 そんな瞬間を恐れながら、毎日自分は生きているのだと思うと、もっと深く広く、 そして動じない力強さをつけながら生きたいと思いました。 |
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