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| 作者は純粋過ぎるゆえ? 評価: |
| 作者は恐らく「人間なんて滅びてしまえばいいのに。」と一度は考えたことのある人である。
そんな人が漫画を描くとバッタバッタと人は死ぬし、ご都合主義的なラストは望めない。 しかし、作者は人間を毛嫌いしているというよりは存在を昇華させて欲しいと願っているのだと思う。 作者の作品を読んで「病んでる」と感じるのは作者のそういう部分が読者からしてみれば異質に感じるのだろう。 ストーリー的には絶賛する程のものではないと思うが、追いつめられた人間の心理状態を描く作品としては中々面白い。 作者は自分の欲望に正直になりながらもその答えに葛藤し悩みぬく、人間とはそんな不器用で不完全な存在ということを この作品を通じて自覚して貰った上で、汚い部分にも目を背けずにうまく向き合ってもらいたいと願っているのではないだろうか。 残念な点を挙げればデザイナー顔負けのデザインセンスやご都合主義に頼らない人物描写を持ち合わせていながら ストーリーテラーな部分をあまり持ち合わせていないところ。つまらなくはないが格別面白い!というわけでもない。 コマの繋ぎ方が甘い為に所々で話が断線している感じもあるし、線が細い為に終始盛り上がりに欠ける。 毎回、話の設定は面白いので短編物向きとは思う。実際、短編集は面白いし。 |
| 死の美化と共感 評価: |
| 色んな意味で問題作だった「なるたる」の作者さんの、これまた問題作
個人的には好きではない。ドラマは三文芝居であり、小児病的な精神の持ち主を描く時だけ人物は生き生きと描かれている。つまり、作者がそういう人なのだ。 一つ例をあげる。チズの回。チズは実に生き生きと描かれている。自身の復讐のために、世界の滅亡など些事であるとばかりに殺しまくる。人間が描かれていてすばらしい。けれど、姉の造詣になると途端に陳腐だ。姉という人間がどういう人間なのかさっぱりわからない。ただの記号、体よく作者の意図した方向にドラマを動かすための人形にしか見えない。そして、先生。先生の語る言葉は、子供の我侭そのものである。けれど、作者はこれを否定できずにいる。 つまり、作者は、心情は世界に一人(チズ)であり、他者(姉)は書割であり、振りかざす理屈は子供じみた先生を超えられない。 別に悪口を言ってるわけではない。この作品に多くの共感が得られた、ということが価値なのだ。共感を得た人は、得られたことに価値があり、与えられた材料で考える機会を得る。共感できなかった人は、こうした作品に鋭敏に反応する人たちを知りえたという価値があり、同じく考える機会を得る。 与えられた機会を活用するかどうかは本人次第ということで。 ただ、「自分の身近な人を守るために(相手を殺して自分は死にます)」って、石原慎太郎と同じなんだよね(^^; 比較的若い層が、あんなヒヒ親父とおんなじ考えに染まるのって、ちょっとイヤ(笑 |
| 薄っぺらなイキガミ+しょぼいエヴァ 評価: |
| 死が決定づけられた少年少女達の救われないお話.SFっぽいイキガミと言えなくもないがイキカミほどのドラマはなく,全体的に薄っぺらい. どの子供のストーリーもどこかで見たことがある,使い古されたものばかりで新鮮味が全くない. あとリアルさが全く感じられず,三流昼ドラのように,めったやたらと性的なことを持ち出してくる.ちなみに登場するのは中一の少年少女だ. とにかく読んでいると気が滅入ってしまう.暗い話でも読後感がよくて考えさせられる優れた作品はいくらでもある.しかしこの作品にはそれがない.だからオススメは出来ない。 あえて良い点を挙げるとしたら,オチが気になるという点のみである. |
| ただのロボット物じゃない! 評価: |
| 少年達が巨大ロボットにのって地球を救うという非常に少年漫画的な設定ですが、
この作者が描けば、少年達が戦いを通じて成長していく、 というありがちな展開にはなるはずもなく、 勝っても負けても彼らには等しく「死」が待っています。 死を目前として少年達は何を思いどんな行動するのか、そんな人間ドラマがこの作品の魅力です。 あえてステレオタイプな設定にして読者の予想を裏切るアンチ少年漫画な展開。 普通の漫画には飽きた人にお勧めです。 |
| お勧めです。 評価: |
| 最終的な使命も分からず、異形の巨大な外敵と戦うために、巨大なロボットを操縦するという拘束を強制的に課せられた(なお、操縦者は戦い終わった後は力を使い果たして死ぬ)少年少女達の物語。外的とのたたかいを軸に物語進行が組み立てられて、何かステレオタイプ的な「ロボット物」の外観を有するが、基本は次回の搭乗が決まり、死を前にして、様々に傷を抱えて様々な反応を見せる少年少女のエピソード集。しかも、物語を飽きさせないように少しずつ事態は大事になり、周囲を巻き込み、また、幾つかの謎が明かされていく。 |
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