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| もともと小5〜6向け 評価: |
| 本書は、著者が小学校5・6年生対象の学習雑誌に連載した短編を編んだものです。
6編は、非常勤講師「おれ」が子供をめぐる事件を解決するもの。 おしまいの2編は、小学生が協力して事件を解決するものです。 まず、「おれ」シリーズについては、 非情な非常勤講師というキャラクター設定に魅力を感じます。 空虚な理想を語るわけではないが、子供の本質をきちんと把握している上に、 何より事件解決後に子供たちに発するメッセージが秀逸です。 そして、「いじめ」などの子供社会の病理の描き方がうまいです。 本人たちは無邪気に振舞っているつもりが、 実は対象者をものすごく残酷な状況に追い込んでいること。 大人には決して真相を見せない頑なさ、 そして、重大な事態が起こった時の右往左往ぶり…。 痛々しいけれど、実に的確な描写だと思います。 最後の2編については、小学生を主人公にしたユーモラスな語り口です。 そして、特に末尾の「幽霊からの電話」を一押ししておきます。 |
| 本当に器用な作家 評価: |
| こんな作品も書いちゃうのね。
少年少女向けと侮るなかれ。結構面白い! クールでどうぜ3ヶ月だけだし、子供なんて適当に扱っていればいいや。。ぐらいに思っているらしい、名無しの非常勤先生は、それでも最後にはいつも薀蓄のある言葉を放って、けっこう熱血先生じゃん。。みたいな。。 あっという間に読めて、退屈しのぎにはお手ごろ本でしょう。 |
| 気軽に読める短編集 評価: |
| 1話15分ほどで読める、ジュブナイルの短編集なので移動中の時間に読むといいかもしれません。
学習雑誌に連載されていたこともあり、トリックは比較的簡単です。 |
| 子供に対して非情ながらも温かい俺 評価: |
| 本書は、小学生向けの雑誌で掲載されていたものを文庫化したものである。ミステリー作家を目指しているために非常勤教師になっている「おれは非情勤」シリーズが6編と小林竜太という小学生が主人公になった「放火魔を探せ」と「幽霊からの電話」の2編が収録されている。
「おれは非情勤」シリーズの6編は以下のとおりである。全部において、簡単な謎解きに関して、主人公の非常勤教師が探偵となって事件の解決に至る。そして、犯人に当たる生徒たちに対して、非情ながらも暖かい言葉を捨て台詞として語ることになる。 ・「6×3」 ・「1/64」 ・「10×5+5+1」 ・「ウラコン」 ・「ムトタト」 ・「カミノミズ」 「放火魔を探せ」と「幽霊からの電話」は上記の「おれは非情勤」シリーズとはまったく絡まない。ある意味において、ボーナストラック的な作品といえる。小林少年がなぞを解くような話になっている。「幽霊からの電話」は、最後ほっとして和むような作品だったと思う。 本書で気になる言葉や発言は、「人間ってのはさ、好き嫌いがあって当然なんだ。だけど、確かなことは、人を好きになって得をすることはたくさんあるけれど、嫌いになって得することはめったにないことさ。だったらわざわざ嫌いな人間を探す必要もない。」が一番気になりました。わざわざ、自分から嫌いな相手を探す必要はないと思う。嫌いという感情がそもそも負の感情だから、負の感情を思っていたら気が晴れないからね。 |
| 大人が読んで楽しい<小学生向けハードボイルド> 評価: |
| 小学生向けの雑誌に掲載された連作ミステリだけど、一切手抜きなしといった印象。
ハードボイルド小説の基本のような<非情>でクールな言動をしながら、実は温かい主人公。 子どもたちが読めるように、変にひねくれたトリックを仕掛けたりしていないので、読後の後味もすっきり。 大人も十分楽しめます。 |
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