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| 読むタイミングが悪かった 評価: |
| 東野圭吾らしい「人間愛」に溢れたミステリーです。
ただ、この小説を読む前に、設定がほぽ同じである連城三紀彦氏の とある推理小説を読んでいたので、最初からオチに気づいて しまった・・・・。つまり、トリックが同じということになる んだけど、トリックが被るって珍しいですね。 (テーマは違いますが) ラストの怒涛の展開には心を揺さぶられましたが、どちらかというと 短編小説っぽい雰囲気を感じました。無駄な描写を省いた実に読み やすい文章で、良くも悪くも万人受けする小説です。 それにしても、幼女趣味なオタク息子は気持ち悪かった。 あの母親にも、イライラしました。まさに、あの親にしてこの子あり って感じでしょうか。だからこそ、あのお婆ちゃんが不憫で不憫で…。 泣かせるツボをしっかり心得た東野圭吾の本が多くの人に読まれて いる理由がよくわかるというものです。 |
| 読者によってかなり評価がかわる 評価: |
| 介護、痴呆、引きこもりなど現代家庭の問題が盛りだくさんであり、もし登場人物と似たような立場の知り合いがいたらいやな気分になるだろう。私は真犯人に近い意識の人間が近くにおり、読んでいてブルーになった。
東野さん得意のヒューマンドラマであり、最後に救いがあるのは助かる。読んだ後、離れ住む親に電話をしたくなった。 |
| 親子のつながり 評価: |
| ここに出てくる前原昭夫と妻:八重子、息子:直巳に対しては、いい感情は全く持てません。
誰もかれもが自分中心。わが身を守るべく、刑事に対してついた嘘には、本当に虫唾が走りました。 唯一の救いと言えば、警察に行く前に、真相があのような形で明らかにされたことです。 とはいえ、やってしまった嘘の内容が内容なだけに、壊れてしまったものがあまりに大きく、ハッピーエンドとは決して言えません。 しかし、「認知症の家族の介護」「少年犯罪」など、現代社会の問題点を見事に織り込んでおり、読んでいてわが身にも起こりうることと考えさせられましたので、評価は高めにしました。 もちろん、加賀恭一郎の洞察力の鋭さも健在。 前原一家のついている嘘は、ごく一部をすり替えただけであとはほぼ真実なため(そのごく一部が残酷なのですが)、普通の洞察力じゃ、その嘘は見抜けないと思うのですが、さすが加賀恭一郎。警視庁捜査一課のお偉いさんが一目置くだけあります。 そしてもう1つ、事件とは別にここでも加賀とその父とのエピソードが出てきます。 加賀と従兄弟関係にあたる警視庁捜査一課の松宮の登場もあり、少々イライラさせられる部分もありますが、全てが明らかになった時、なんだかんだ言っても親子のつながりを感じさせられます。 前原昭夫と直巳のような、間違った親子のつながり、昭夫とその母、政恵の、すれ違ってしまった親子のつながり、そして加賀の父と松宮のような、血のつながりはなくても存在する、親子以上のつながり、そして加賀とその父のような、一見わかりにくくても確実にある親子のつながりと、さまざまな「親子のつながり」を垣間見ることができた1冊でもありました。 |
| 赤い指の意味 評価: |
| この作品のいくつかのレビューに胸をえぐられるようなという
表現がされていますが、内容的には年配者のほうがより強く 感じられるかと思います。 実際、高齢者をもつ家族や被害者の立場からすればその思いは より強いことでしょう。 それぞれの年代が抱えている現代社会の問題をあらゆる視点から あぶり出しています。 赤い指が2回でてきますが、2回目の意味するものは重いです。 もやもやした思いの中で、加賀恭一郎の慧眼だけが冴えています。 最後は加賀の人柄も垣間見えて、納得できるラストでした。 ある年代に達したらまた読み返してみたい作品です。 |
| 納得いかない結末 評価: |
| 今まで東野作品が好きで多数読んできましたが、この作品だけは、高齢者を世話する立場の人間として理解できないオチでした。東野さんはもしかして、お年寄りと暮らした経験がないのでしょうか。高齢者が100人いれば100人全員が認知症にだけはなりたくない、人に迷惑をかけたくない、と思っているはずです。好んで老いる人はいません。かつて浅田次郎氏の作品にも同じ話がありましたが、全体が架空でユーモアを含んでおり、それもアリかと思われました。今回東野さんの作品ではミステリーの核となる部分であり、どうしてもあり得ないと思ってしまいました。ミステリーと割り切って読めば良い作品ですが、人間ドラマとして見れば高齢者の現実にそぐわず、どこが『もう1つの愛』なのか苦しむ作品です。高齢者の家族でなくては見えない事もあるのです。 |
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